カナダの正統派エピック・パワーメタルICE VINLANDの2nd。前作から9年ぶりにリリースで前作は未聴です。 流麗に弾きまくるギターにストレートなメロディと少し懐かしさを感じる80年代正統派メタルをイメージさせられるメロディ、GRIM REAPER時代のSteve Grimmettを彷彿させる熱くほとばしるシンガーのシャウト。 シンガーのファンタジックなドワーフ？をイメージさせられる格好に思わず笑ってしまいますが、力強い雄叫びには魂を揺さぶられる程、熱い、熱い感情が籠っています。メロディは洗練されていないものの個性的で快活なサウンドは光るものがありました。 エピックメタルのムードを若干漂わせながらミドルチューンから疾走感のあるパワフルチューンまで随所にオッ！と思わせるメロディや曲によっては悲壮感の漂う楽曲までなかなか聴きごたえがあります。ただ曲展開が少し単調な気がしたのは残念なところですが、かなりの意気込みとメタル魂を感じる熱くカッコ良いアルバムでした。80年代B級正統派が好きな方やドラムに元SOOTHSAYERのDaniel Clavetが在籍しているのでスラッシュではありませんがファンの方にオススメです。マニア向け。